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ミレッラ・フレーニさん ~ その3(訂正あり)

みなさん、こんばんは~

早速昨日の続きと行きましょう。



振り向いたその方は、DVD等で観たイメージとは若干の差があったものの、

(だって、めっちゃ低い声だったんですもの・・・)

それはミレッラ・フレーニその人でした。

温かい笑顔で歓迎してくださり、

握手を交わして自己紹介をすませると、

並んでる椅子に好きな様に座るよう言われ、

時間通り11時にレッスンは開始されました。



フレーニ先生のレッスンはこのように進んで行きます。



・午前中2時間(午前11時から) 1人1曲

・お昼休み2時間

・午後2時間 午前に歌ったものと同じものを1曲ずつ



レッスンが開始すると、さっきまでの笑顔から一転、

まさに、真剣な表情そのものです。



まず最初に歌うのは、

以前、アルフレード・クラウス、レナータ・スコットのもとでも勉強したと言う、

(2人ともオペラ界では超有名歌手です。この話は後の食事の時に聞きました。)

スペイン人のテノール君です。

多分年下・・・(´Д`;)



※今後、より内容を明確にするために、フレーニ先生の台詞は緑色私の解釈は黄色で表すことにします。



彼が歌うのはオペラ「リゴレット」より「あれかこれか」です。

前奏が始まり、彼が歌い始めました。



♪クウェスタ オ クウェッラー・・・



Nooooooooo!!!!!



フレーニ先生の叫び声がこだまします。

開始4秒にしていきなりダメ出しでした。

しかし、テノール君はすぐに歌い直すと、フレーニ先生は至極満足そうです

その後も途中何ヶ所かとめられるところはあったものの、

さっきとは明らかに違う位置に入った声で、最後まで歌いきり、

開始してから10分くらいでしょうか、あっさり、彼の午前中のレッスンは終わってしまいました。



しかし、結構サクサクと進んで行くんだな、と思ったら大間違い・・・。

次の歌い手からが大変でした(´Д`;)



さっきのテノール君の最初の様に、

ちょっとでもおかしなところがあると、強烈な、



Nooooooooo!!!!!!!



の叫び声。

その部分が正しい発声にならない限り、決して先に進みません。

そういえば、さっきのテノール君は直後にうまくいったから先に進んだのでした。



それからというものの、レッスンを通してフレーニ先生が言った主な内容は、



(鼻から上唇にかけての部分を手で押さえて)楽器はここ!

・声は喉で作るんじゃない、前の楽器で作るんだ。

・喉は常に自由(楽)にしていなさい。

・音を作るな、喋れ。喋るところで発声しなさい。



フレーニ先生がレッスンで発言した内容の95%は上記の4点でした。

(4点目を最初に書き忘れていたので、追記しました。)

ダメな時は、そのダメな声をフレーニ先生がマネ(?)するのですが、

あきらかにそこまで酷くはないだろうという位、酷い声を出されます^^;

(そんな声を出し続けたら、喉おかしくしますって!しかも、全部1or2オクターブ下で・・・。)

その他の5%くらいは子音のこと、音楽的な表現のこと。

つまり、ここでのレッスンのほとんど全ては声を正しい位置で作るという作業に費やされています。

なので、たとえば、英語訛りの強いイタリア語で歌う女の子には、

声のことは厳しく要求するものの、明らかにおかしいであろうイタリア語の発音には一切触れませんでした。



いや、しかし、こういった内容に近いことは私もカピルピ先生のレッスンで受けているのです。

初めてそういうことをやった時はそれはそれはカルチャーショックでしたよ。

イタリアの歌って言うのは、声に対してこんなにもこだわりを持っていたのかと・・・。



しかし、その求める精度が全然違います。

私のイメージで話せば、



私が今までやってきたことは、

100mのビルを建てるのに1cmの誤差も許さないような感じだったのですが、



フレーニ先生のレッスンでは、

100mのビルを建てるのに0.1mmの誤差も許さない、と言えますでしょうか。



はっきり言って、レッスンを聴講した最初の方、音によっては、

「良い」、というときと、「悪い」という時の区別があまりつきませんでした。

さらに注意して聞く様にって、後半は何となくその違いも感じられてきましたが・・・。



なので、うまく行く学生は10分程で、

しかし、うまく行かない学生は延々と同じ箇所を繰り返され、

(さすがに10回以上繰り返してダメな時は諦めて先に進むということはありましたが・・・。)

長い人は30分くらいやっていたのではないでしょうか。

(それを午前、午後1回ずつやる訳です。)



この学校のシステムは、

毎月、1週間続けたレッスンが1度あり、残りの3週間強は休みとなります。

この4点しか注意されない、しかしそれが非常に厳しく何度も言われるレッスンが1週間続くと思うと、

人によってはノイローゼになってしまうのではないだろうか、と心配になってしまうようなものでした。



しかし、正しい場所に入った時の声はみなさん素晴らしい!!!



そうやってこれからオペラ歌手としてやって行くための声の道を作って行っているのです。

なかには、既に劇場で歌ってる方も何人かいるようなのですが・・・、

そんな人に対しても、観てて可哀想になってしまうくらい厳しい(´Д`)



しかし、それだけ、フレーニ先生も真剣勝負なのだと言うこと。

そんな、この日のレッスンには非常に感銘を受けました。

教えてる最中も、見学に来た私に対してもいろいろと声をかけて下さったり、

(それが、まさにイタリア人っぽいところではありましたが。)

結局私が歌う機会は無かったのですが、

それはそれは、至福の時を過ごさせて頂きました。





しかし、こうやってレッスンが続く中、更なる感動が待っていたのです。





                          つ・づ・く







イタリアでアパートの部屋を探している方、

引き続き募集中です。

(6月半ばまでは決まりました。それ以降の方を大募集です。)

くわしくはこちら

パルマはイタリアの中でもっとも住みやすい街の一つだと思いますよ。

ヴェルディの生まれた地域だということで、オペラに対して誇りを持っている街で、

音楽の勉強をするにはもってこいの環境であると思います。

心より、ご来訪をお待ちしています。


それでは~



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コメント

たしかに、声の音色にとてもうるさいですよね、イタリア人は
ラジオとかのオペラ批評番組とか聞いてても、それが顕著です
とくに黄金時代のオペラを知っているほど、その傾向が強いように思えます

その場にいたかった!

う~羨ましい!!
レッスン風景の映像を是非動画で!!
って無理ですよね・・・。
それだけで販売できますよ。

いやー。4つのポイント、よくわかります。
しかし、基本であり奥義でもあるんですよねー。

見学させてほしい…。

>メメタンさん

イタリア人は本当にそれが中心ですね。
表現などももちろん重要ですが、それは声ができれば自然とついてくると考えているような気がします。


>じゅんさん

私も考えたんですけどね^^;
たしか、フレーニ先生は非常にそういうことにうるさい方だって聞いたことがある気がするんです。
だから、写真も録音もしてきませんでした。
そのかわり、しっかりと頭に焼き付けてきましたよ。


>銀猫さん

まさに、「言うは易く、行うは難し」ということを思い知らされてきましたよ。
基本であり、奥義でもあるのですが、それが前提でもあるように思われます。
あくまで、それが全てではないんですよね。
まだまだやることは途方も無いですよ・・・。

「つづく」で終わりですか?
ちょっと・・・楽しみにしていたので。

すみませんm(__)m

落ち着いたら書こうと思いつつ、時間だけが・・・
近々書く事をお約束します。
が、もうお話はほとんど終わりですけどね。

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